2013年10月25日金曜日

Hond東京モーターショー展示車先行取材会より


来る11月20日から開催の「第43回東京モーターショー」に先駆け、Hondaの出展ブースの概要や、4輪、2輪モデルの中の代表的なモデルの先行取材会が行われた。

Hondaは「枠にはまるな」自分の限界を、自分で聞けていないか。過去の常識にしばられていないか。本来、人間は自由な存在だ。事由であるはずの人間が、自らの事由を手放ししてどうする。しょせん限界も常識も過去のもの。自由な創造を邪魔する過去など、忘れてしまおう。新しい知恵で困難に立ち向かえ。時代の先をゆけ。今かでの枠の中のに、未来はないのだから。そう、僕たちは、なんにでもなれる。僕たちは、どこへでもゆける。をテーマに今回のモーターショーに多くの四輪車、二輪車を展示する。

「第43回東京モーターショー」のHondaブースでは、二輪車は、ワールドプレミアム参考出品3モデル、ジャパンプレミアム参考出品16モデル。市販モデル、カスタマイズコンセプト、レース車両、スーパーカブC1001959年型)等の、17モデルが展示される予定で、四輪車はワールドプレミアムのHonda S660 CONCEPTのコンセプトモデル、ジャパンプレミアムのNSX CONCEPT等を筆頭に、市販予定車のURBAN SUV CONCEPT、市販モデル10機種、懐かしいRA2711964年型)のレース車両、他も展示される予定で、今回の先行取材会では、23機種、43機種が準備されその概要も明らかにされた。

まず、2輪では、HondaのインラインフォーバイクのフラッグシップであるCB1300。長く400ccクラスでベストセラーを続けるCB400。また、ワールドプレミアムの50ccスクーターDUNKも先行公開された。



CB1300 SUPER BOLD’ORは「ツーリングの喜びをさらに追求したフラッグシップロードスポーツ」とされ、新デザインのハーフカウルと新採用のLEDヘッドライトがアイコンとなる。また、トランスミッションが6速化され、ロングツーリング時の静粛性と燃費性能の向上も実現されている。また、オプションのパニアケースは、新採用の分割型のグレブレールでステーレスで装着できるなど、ツーリング時の使い勝手も高められている。その他、新デザインの前・後ホイール、マフラーも採用され、確実な進化が見て取れる。



そして、ロング&ベストセラーのCB400 SUPER FOURは、「爽快な走りの喜びに、さらなる熟成を図った、スタンダードネイキッドスポーツ」とされ、爽快な走りをもたらすHYPER VTEC Revo採用の水冷直列4気筒エンジンを搭載。新デザインの前・後ホイールやシートカウルの採用でスタイリッシュな外観を追求。二人乗りに便利な左右分割グラブレール、アップライトなライディングポジションとされたハンドルポジション、シート表皮の変更で快適性の向上が図られている。また、外気温や燃費計、ギアポジション表示つき多機能メーターも新採用となり、街乗りからツーリングまで、より幅広いシーンで楽しく快適に走行できるよう進化を遂げている。





 若者の生活の「いつも」を広げる『ニュースタイルスニーカー』がコンセプトの「DUNK」は、若者をメインターゲットとし、通学時など「いつも」での便利さと快適性を追求した50ccスクーター。デザインは。IT世代の若者にごく自然に受け入れられるプレーンでニュートラルなイメージを、アイコンとなるボディーサイドのモールやLEDを採用したテールランプにより高い質感と存在感をあわせもつ。コンパクトな車体サイズでありながら上体を起こしてゆったりと乗れ、脚位置の自由度を大きく確保した快適な居住性も実現されている。




さらに、この50ccクラス初の採用となる環境性能に優れた新開発エンジンは低フリクション技術をふんだんに盛り込んだeSPエンジン。登坂路走行や発進加速もストレスのない快適でパワフルな走りを実現し、PCX同様のACGスターターによる始動時の圧倒的な静粛性とアイドリングストップ機能も採用されて、優れて低燃費を達成する。





また、大容量ラゲージ収納スペースにはフルフェイスヘルメットも収納可能で、他にも手提げ鞄をかけられる大型ラゲージフックやスマートフォンの充電等もできる充電ソケットつきの収納ポケットの採用、広くフラットなフロア形状も特長になっている。加えて、ユニークなデザインのスピードメーターには時計も装備し使い勝手の徹底追求もされ、フロントにディスクブレーキ、Honda独自のコンビブレーキシステムも採用されている。



さて、今回の展示会場の中で大注目を集めるであろう1台は、間違いなくこれ。ワールドプレミアとなるファン垂涎の軽オープンスポーツ「Honda S660 CONCEPT」。ダイナミックな先進のスタイリング、ドライバーのための空間を徹底的に追求したスーパーコクピットインテリアなどの斬新な試みを随所に施した次世代軽オープンスポーツモデル。ミッドシップにパワーユニットを搭載する独自のスタイルは、今のHondaの中で最も新しさを体現する1台である。


クルマと人が一体になるようなスポーティーな走りを、多くの人が楽しめるスモールカーで実現したい。そこから、次世代スポーツコンセプト「S660 CONCEPT」の開発がスタート。小さくても、本物のスポーツカーであること。持つことが誇らしいこと。そして何よりHondaらしい革新性に満ちていること。高い目標が掲げられ、Hondaのあふれる情熱と技術を結集。全身でスポーツカーであることを主張するダイナミックな先進のスタイリングや、ドライバーを中心に思想をさらに進化させてスーパーコクピットインテリアなど、斬新な試みを随所に行った軽オープンスポーツ「S660 CONCEPT」。Hondaの夢を凝縮した一台が、スポーツカーの新たな喜びを提案する。とされる。


以下が、その特長の一部であり、各々がテーマとその概要とされている。
「高密度で躍動感のある塊を追求した、ダイナミックな先進スポーツスタイリング」といわれるエクステリアは、Hondaのデザインコンセプトである「エキサイティングH!!!」をベースに高密度でありながら躍動感のある塊を創出。引き締まったボディと張り出したフェンダー。ボディ後部へ勢いよく切れ上がるサイドのキャラクターライン。ヘッドレスト後部からリアへと伸びるリアフード。そのボディ全体で、先進のオープンスポーツがもたらすダイナミックな走りのイメージを表現している。



「次世代オープンスポーツとして個性を強調する、ライト類のデザイン」は、薄型でシャープな形状のヘッドライトは、外周を縁取るように配されてポジションランプとともに、先進感を主張。リアコンビネーションランプとリアグリルが一体となった造形が斬新なリアデザインともあいまって。次世代オープンスポーツとしての個性を強調したもの。


「ドライバーのための空間を徹底的に追求した、スーパーコクピットインテリア」Hondaのスポーツカーはドライバーのためのクルマでありたい、そんな強い想いを、先進のドライバーズ空間として追求。よりドライビングに集中できるように、ドライバーとのインターフェイスを進化させ、高い機能性と未来館をあわせもつスポーティーなインテリアを表現している。





この他にも、すでに発表されたスモールクラスのハイトワゴンN-WGNN-WGN Customも公開された。

N」に求められるすべてを、高い次元で備えたクルマへ。がテーマで、これまでの「軽」というカテゴリーを超えて、新しいカテゴリーへと進化したクルマ、Nシリーズ。その第四弾として送り出されたN-WGNは、Nシリーズの中で、新しいベーシックとなる存在。軽自動車には見えない堂々としたデザイン。大人4人がくつろげる快適さと、大人4人の荷物が積めるラゲージスペースの両立。気持ちのいい走りと低燃費。そして、小さなクルマだからこそ、大きな安心を。クルマの横滑りを抑えるVSA(車両挙動安定化制御システム)や6エアバッグ、さらには市街地における追突事故の未然防止に効果を発揮するシティブレーキアクティブシステムなど、数々の安全技術を採用。一人でも多くのお客様に、こころから喜んでいただくために。ユーザーが軽自動車に求めるものを、「すべて持っているクルマ」を目指したとのこと。

2013年10月9日水曜日

2014ダカールラリー用新型「CRF450RALLY」が発表された





活動再開から2年目のダカールラリー制覇を目指すTeamHRCの新たな「CRF450RALLY」が発表された。

Hondaは前回のダカールラリーで、エンジン出力、空力性能、耐久性およびメンテナンス必要条件等の重要分野のデータを収集し、それを基に設計修正および増強されたのがこの新型「CRF450RALLY」。

このマシンは、開発当初からワークス参戦すると同時に市販モデルの「HondaCRF450X」をベースとしたラリーマシンとして市販を目指しているところから、フレーム等の基本骨格に大幅に手を入れずにラリーに必要な30Lオーバーの燃料をどう搭載するかが最大の課題とされていたように見受けられる。

年明け、現在のHondaワークスチームで2度目のダカールに臨むにあたり、新型はよりスリムにかつ低く燃料タンクをデザイン配置しているように見え、フロントにより多くの燃料を積み、リヤもより低い位置に燃料タンクを配置するデザインとされている。

また、CRF450RALLY」の市販車は2014年中の販売開始を目指している。

一部では燃料マネージメントに問題があると言われたエンジンも、ダカールラリーの特色である厳しい環境条件の変化に対して優位性の高い、当然のように効率の良い電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)を採用している。

ライバルメーカーのキャブレターの方が優位ではと言う見方も聞かれたが、それは、走行中にオーバーフローを繰り返すキャブレターの燃料ロスを知らない人の考えかもしれない。

ともあれ、TeamHRCは、昨年同様の5名のライダーと陣容で2014年のダカールラリーを戦う予定で、その前に、1013日にスタートするモロッコラリーでこの新型マシンが実践テストされる。(モリ ヒサシ)



















2013年4月18日木曜日

バイクに乗って、釣りに行こう!HondaCROSSCUB FISHING CUSTOMIZE CONCEPT




遊びをせんとや生まれけむ。そんな言葉を体現するバイク。単能化したバイクは格好良い。誰が、どうやって見ても、それがどこにあろうが、機能を薫り高く体現している、思い切り一つの機能に特化した姿は力強い。久々に、それを強く感じさせるバイクが現れた。322日からパシフィコ横浜で開催された国際フィッシングショー2013に特別展示された、このHonda CROSSCUB FISHING CUSTOMIZE CONCEPTである。

このHonda CROSSCUB FISHING CUSTOMIZE CONCEPTお披露目と同じタイミングで、東京モーターサイクルショー会場でCROSS CUBの市販予定が発表された。

そもそも、CROSS CUBとは、現行のスーパーカブ110をベースに、The Crossover a Life & Playのコンセプトのもとに、遊びのシーンにも似合うようにとの着想され、専用のデザイン、外装と機能を付加したバイク。カブそのままのタフネスと優れた燃費性能・環境性能をそのままに、スタイリッシュに格好良くされたモデルである。

外観のみならず、ポジションを大柄にし、シートの厚みを増して、長距離走行に対応。同時にハンドル幅も拡大等々で、走りのシーンの拡大を目指している。
そのクロスカブをベースに、フロントからリヤまで、釣りに行くには、釣りで使う機能をてんこ盛りにしたのがこのFISHING CUSTOMIZE CONCEPTである。

事の発端は、昨年11月にHonda青山本社で行われたカフェカブミーティングin青山。初めてCROSSCUBがお披露目となった時である。それを見た瞬間に、このバイクで釣りに行くしかない!とひらめいた人々がこのバイクを作ることにしたのである。

仕掛け人は、釣りとバイクをこよなく愛する男、私、モリヒサシ。釣り雑誌会を代表するつり人社の社長の鈴木氏とスタッフ、そこに居合わせたホンダモーターサイクルジャパンの面々。クロスカブで釣りに行くには…から始まり、釣りに使うには…。釣り専用に仕上げるには…と、好き者たちの話はあっという間にマックスに達し、あれよあれよという間に、Hondaとつり人社のコラボレーションの話が出来上がり、このバイクが生まれることになった。

そこから、322日のパシフィコ横浜での国際フィッシングショーでの展示まで、あれも欲しい、これも付けたい、ここにはこれがないと、次々に我が儘を言い続ける、仕掛け人達に、ホンダモーターサイクルジャパンの面々は出来る限りの協力どころか、専門家集団としての提案すらしてくださり、このバイクが出来上がる。加えて、どこに停めてあっても、釣り用のバイクだということが誰にでもわかるそんな思い入れも込めてみた。

つまりは、CROSS CUBをベースに、フロントからリヤまで、釣りに行くには、釣りで使う機能をてんこ盛りにしたのがこのFISHING CUSTOMIZE CONCEPTである。

ただし、今回、ご覧のバイクは、フライフィッシングに、しかも、テントと積んでの一泊の釣行を想定してそれに適した仕様として仕上げられた。

まずは、基本骨格とエンジンは、現行のスーパーカブであるが、CROSS CUBに丸目のヘッドライトが採用されたことに合わせ、林道等での草木からレンズを護るガードパイプでタフネスさをアピールして、釣りのシーンでの使い勝手だけでなく、アウトドアでのタフなイメージのデザイのパーツを身に付けている。

足回りに林道や河原等のオフロードを走ることを想定して、ブロックパターンのタイヤをブラックのアルミリムに履く。カブの鉄板であるレッグシールドを外し、ロッドホルダーやエンジンガードを装備できるようにアンダーパイプを採用。

アップライトなポジションで長距離走行を楽にすると同時に、ホールド性能を高めた幅広ハンドルには、ナビの代わりにスマホを収納できる小型のバッグが付けられるようにハンドルブラケットを装備。

乗り心地を重視した厚手のシートにはかなり思い切ってアルカンタラをおごる。そして、釣り人垂涎の的となったアルミ製のロッドケースホルダーをシート斜め後方に装備。

リヤには大型のバックをトップと両サイドに搭載できるキャリアサポートを採用。左右のバッグが載るフレームは簡単に脱着できる機能も与えられた。

その他、夜や早朝の暗がりでも仕掛けやタックルをしっかりと見ることが出来るようにメーターボックスの全部には補助灯を装備。オフロードでも安心して走れる可倒式のペダルの採用。停車時の路面の傾斜方向を気にしなくて済むように両側にサイドスタンドを装備するなど、細部までこだわりの機能が付加されている。

この展示車両が出来上がるまでに、様々な釣りのタックルを搭載して、一つの魚種、一つのカテゴリーの釣りだけに対応するよう偏ることなく、どんな釣りにでも対応できる装備を基本として、さらにその先はこのバイクを乗る人が思い思いにCUSTOMIZEを進化させて欲しいとの想いも込めてみた。

さて、ベースとなったCROSS CUBの発売は7月になるとも言われている。その時点で、今回紹介した装備、パーツがそのままオプションとして発売になる可能性はあまり高くないかもしれない。しかし、こうしたいわば他業種とのコラボレーションによって1台のカスタマイズモデルが出来上がるということ自体そう多い話ではないし、このまま、単に参考出品でおわるにはもったいない。今回、この試みを通じて、Hondaの懐の深さと、可能性を垣間見ることができただけに。

CROSS CUBをこのままの仕様にできたら、あるいはこの装備がそのままオプションパーツとして販売されたら、人気になること間違いない。
そう、バイクが好きだ! バイクに乗って、釣りに行こう!(モリ ヒサシ)

フル装備のフライ仕様。右側のサイドスタンドを使って停めた場合を想定している。
こちらは普通に左側のサイドスタンドで立てている。アンダーパイプにエンジンガードを付けてた。
丸目のヘッドライトにライトガードパイプを装着してタフな顔つき。
メーター下に雨具等を固定可。補助灯は暗闇でのタックルや仕掛けを触るために必要不可欠。
ハンドルブラケットを装備しナビ代わりにスマホを収納できるキャンバスバッグを付けた。
リアのキャリアサポートにはトップと左右に大型バッグが固定できる。
しかも、サイドのバッグは簡単に脱着が出来るシステムを採用した。
オフロードではブロックタイヤが心強い。タイヤと同色のアルミリムで迫力を演出した。
長距離走行を快適にするためシートは厚手に。ちょっとリッチにアルカンタラを採用する。
エンジンはタフネスと持ち前の高い信頼性と燃費性能が特長。幅広のステップは可倒式。
CC110のロゴは、もちろんCROSS CUB の略。コンセプトのきちんと明記される。
何が似合うかよりもどんな釣りのお供にもと考えた。フライフィッシング仕様例。
ポイントに着いてからは、ロッドをたたむことなく移動できたら。ランガン仕様も考えた。
BASS釣りにはミニマム装備で行けるようにと考えた。ロッドはアンダーパイプに固定。
道具の多いカープにもこれくらい道具を積めれば乗ってゆけると考えた。
こちらはSTDのCROSS CUBのリアにキャリアサポートとロッドケースホルダーを付けてみた。
ロッドケースホルダーをアンダーパイプに固定して鮎竿をこう積むことも考察した。
鮎仕様では道具類が四角いので比較的容易に搭載可能。
この仕様で船宿までいけば駐車場いらずで歓迎されること請け合いである。

実はバイクウエアと船釣りのウエアは要求される機能が近い。よって、タックルだけ積んで行ける。
昨今は磯だってクルマを停める場所に苦労するとか。これだけ積めれば大丈夫。
リアのキャリアサポート周りがあれば、磯にもSTDのCROSS CUBでも対応可能。